こんにちは。シモチです。
もうすっかり春ですね。桜は散りましたが、すがすがしい季節が続いたら最高なのに。もう夏の足音が聞こえてきました。
さてみなさま本日もお待ちかねシモチのコラムのお時間ですよー。
前回に引き続き壮大なテーマ成功への道 第二弾「穴」をお送りいたします。

風俗店成功への道 サクセスストーリーⅡ

前回までのサクセスストーリーⅠでは1号店を必死の思いで立ち上げて、ようやくどうにか軌道に乗せることができました。
さらにその成功に甘んじることなく2号店・3号店を作っていくことで、キャスト募集も効果を上げ、連動して売上も上がる。グループメリットを十分に生かして利益もどんどん上がり、知名度も上がってきます。
まさに無双状態。飛ぶ鳥を落とす勢いを感じることでしょう。
いろんな広告代理店や他店のオーナーさんなどとも知り合いになり、他店さんからどう見られているのかなどが漏れ聞こえてきます。
あの苦しかった時期を振り返って感慨にふけることもあるでしょう。

拡大期に入ったグループは各店の管理・運営が肝になってきます。
もちろん百発百中ということはないでしょうが、新店舗を出店し成長が見込めるところは投資を継続する。不採算店舗は縮小をするなどの合理的経営判断が常に求められます。
またオーナーとしての器量も試される時期でもあります。小規模な事業所と大所帯ではオーナーのあるべき姿が違ってくるものです。

さまざまな問題が山積している中でも、この拡大期に最も重要な課題スタッフです。
拡大期に入りグループの規模が大きくなれななるほど優秀なスタッフがとても重要になります。
いや、優秀なスタッフさんに恵まれてようやく拡大期に入れたのかもしれません。
各店舗が多くの本数を消化し、たくさんの売上を上げてくると従業員の士気も上がり、あの店には負けまい!とグループ内のそれぞれの店舗が競い合いまた相乗効果を生みます。
失敗しないオーナーならここでスタッフにしっかりとした待遇を用意し、優秀な人材を確保します。
やる気・売上・実績に応じて相応の待遇をしっかりと用意する。これによりオーナーとの信頼関係が強まりさらなる売上が上がることでしょう。

そして各店が成長するなか、中核となる3本の柱(店舗)ができます。いくつか店舗はあるけれど、この3店舗はちょっとやそっとでは崩れないだけの知名度・売上を誇ることができれば、オーナーもいよいよ安心できるのではないでしょうか。
ここいらを安定期と銘打ちましょう。少し厳しいですかね。
私もこの立場に立ったことが無いのでどのような景色か見てみたいものです。
安定期に入ると中核3本柱の店長を中心にお店を任せ、オーナーも現場に出ることが減ってくるのではないでしょうか。

順風満帆の安定期。だからこそなのか知らずの間に落とし穴が忍び寄ってきます。暗転期の始まりです。
お店運営に携わっている方ならこのリスクは織り込み済みでしょう。
落とし穴の正体はそう「信頼していたスタッフの造反」これが一番のリスクです。
・待遇を出し渋った。
・安定期に店長たちと強固な絆を築けなかった。
・成長期からのスタッフとの待遇条件を見直さなかった。
・築いたつもりだったのにほころびを見逃いしていた。
・スタッフの根に持つ悪を見破れなかった。

などなどいろんな理由はあるにせよ、すべてはオーナーの責任になってしまいますね。

このスタッフの造反によって暗転期→転落期と一気に加速してしまったお店を目にしたことがあります。
業界が長い方だとあそこのことかな?といくつか頭に浮かぶのではないでしょうか。
造反の質が悪いと歯止めがかけられずに一気に崩壊ということも起きてしまうくらい重大かつ最重要注意事項です。

ではどんな造反があるのか。これまでの事例を少し紹介。
LEVEL1:お金を不正に盗まれていた。
このお金の不正問題はほとんどのお店で経験があると思います。
具体的には
深夜の営業時間に発生した延長分をなかったことにしてお金を抜く。
本来は発生していない割引を、割引があったことにしてお金を抜く。
1本丸ごとなかったことにしてお金を抜く。
キャストへの報酬をごまかして差分のお金を抜く。
架空のスカウトを設定して求人で来た女性をスカウト扱いにしてスカウトバックを抜く。
などがありました。

LEVEL2:スタッフがキャストに手を出していた。
俗にいう風紀違反ですね。これもほどんどのお店で経験があると思います。
男女のサガですからわからなくはないですが、ハナからそいうことが目的で入店しているスタッフがいるのもまた事実。
これの困ったことは有力キャストがこの対象にされてしまうことが多いという点です。
管理してもなかなか心の問題なので管理しきれないという側面もありますね。
酷いお店だとオーナーまでやっているパターンも。こうなってくると成長は見込めません。

LEVEL3:キャストをほかのお店に紹介していた。
別のお店に紹介してスカウトバックをもらっていた。たまに聞きますね。
辞めたいと言ってくるキャストや不採用キャストを別のお店なら稼げると言葉巧みに他店へ誘導。
他店からスカウトバックをもらうという手法です。
お店の利益にしてくれれば優秀な行為かもしれませんが、個人的に抜かれてしまうとただの横領ですね。
悪質なケースだと十分に売れているキャストにそのような行為を行うパターンです。
スカウトバックですから稼げるキャストを紹介したほうが実入りも多いですから心理はわからなくないですが・・・

LEVEL4:顧客情報・キャスト情報を盗まれて売られる。
かなりタチが悪いですが、規模の大小はあれどこれもあるあるです。
名簿屋に横流しをし詐欺に利用されるというようなことも起きています。
風俗店利用者の名簿は他業種と比較しても異質。価値があるのも納得です。
流通量も多いのでどれほどの価格になるのかは謎ですが切羽詰まったスタッフさんはやってしまうのかもしれませんね。
情報流出は犯人特定がされずらいという点がメリットです。

LEVEL5:キャストとスタッフとお客さんを丸ごと盗んで別店舗を立ち上げる。
相当に悪質ですが、造反スタッフが新店舗を出してしまうなんていう大それた事件ですら年に1回くらいの頻度で聞きます。
ここまでくるともう管理不足というしかありませんが、現場店長に権限を与えすぎたことであたかも自分がこのお店を作ったと勘違いしてしまいます。
その思いからもっと待遇があるべきだという心理になり、造反を計画してしまいます。
こちらが発生するともうお店は崩壊間違いなしということになります。

いろんな造反がありますね。
これらの不正に目を光らせているばかりでは疑心暗鬼になってしまい、やはり成長が見込めません。

ではどうすればこういった造反を最小限に防げるのか?
造反との奮闘ストーリー「攻防」は次回コラムに書かせていただきたいと思います。

次回「奮闘ストーリー攻防」来週も絶対見てくれよなwというわけでこうご期待。シモチでしたー