AIの進化は本当に日進月歩、スピード感が早すぎて追いかけるのが本当に大変です。
今回は、先週に発表されたAIに関するニュースの中から、特に注目したい動きをピックアップして、紹介したいと思います。
1. 面倒な作業をAIがお手伝い!新しい便利ツールが登場
■パワポ資料作りがラクに?「スライド作成アシスタントv2」
「会社のロゴやデザインが決まったテンプレートで資料を作るのって、意外と手間がかかる…」そんな経験はありませんか? 株式会社ジーニーの子会社が発表したこのツールは、会社のPowerPointテンプレートをAIが理解して、それに合ったデザインで資料の中身を自動で作ってくれるんです。
会議資料や提案書作りが、もっと速く、簡単になるかもしれませんね。
■ネットショッピングがもっと楽しく!「Coordware」
オンラインストアで「あなたへのおすすめ」が表示されることがありますよね。ELEMENTS株式会社が発表した「Coordware」は、まさにその進化版。AIがあなたの好みや興味を分析して、ぴったりの記事や商品を自動で提案してくれます。ファッション通販サイトでの導入実績もあるようです。
2. AIの「頭脳」がさらに進化!より賢く、速く、お得に
AIの性能は、その「頭脳」にあたる「モデル」によって決まります。今週も、AI開発のトップ企業から新しいモデルが続々登場しました。
■OpenAI (ChatGPTの開発元)
より複雑な問題を解くのが得意な「o3」や、速くてお得な「o4-mini」を発表。
さらに、人気の「GPT-4」シリーズもパワーアップ! コーディング(プログラミング)能力などが向上した「GPT-4.1」や、より速く・安く使える「mini」「nano」バージョンも登場しました 。用途に合わせて最適なAIを選べる時代になってきています。
■Google
AIモデル「Gemini」ファミリーに、より細かく設定できる「Gemini 2.5 Flash」や、テキストや画像から動画を作れる「Veo 2」が登場しました。さらに、Googleスプレッドシート(表計算ソフト)で、簡単な指示(プロンプト)だけでAIがデータの要約や分類をしてくれる新機能も発表されました。
■Adobe (Photoshopなどの開発元)
画像生成AI「Firefly」がさらに進化し、「Firefly Image Model 4」を発表。特に、本物のような写真(フォトリアル)を作るのが得意になったようです。
3. ビジネスの世界でもAIが大活躍!
企業向けのAI活用もどんどん進んでいます。
■安全にAIを使いたい企業向けサービス
Kyndryl社は、セキュリティを重視する企業向けに、自社専用の環境でAIを使える「AI Private Cloud」サービスを発表しました 。金融や医療など、特にデータの取り扱いに注意が必要な業界で役立ちそうです。
■データ分析をもっと簡単に
Databricks社は、AIを使ってデータ分析や資料作成を助けるツール「AI/BI Genie」などの機能を強化しました 。Excelファイルをアップロードして分析したり 、AIが将来の数値を予測したり 、グラフの異常の原因を探ったり できるようになり、専門家でなくてもデータ活用がしやすくなりそうです。
■AIがリサーチや複雑な作業を代行?
・Anthropic社の「Claude」というAIに、まるでアシスタントのように複数の情報源(社内文書やウェブ)を調べて複雑な質問に答えてくれる「Research」機能(ベータ版)が登場しました 。Google Workspace(Gmailやカレンダーなど)とも連携できるようです 。
・Microsoft社の「Copilot」にも、リサーチが得意な「Researcher」やデータ分析が得意な「Analyst」といった、専門的な能力を持つ新しいAIエージェントが登場しました。
・日本のCTC社も、複数のAIエージェントが協力して複雑な業務(例えば会議の日程調整など)を行うサービスを発表しました 。
4. いろんな業界でAIが活躍中!
■医療・ヘルスケア
AIが診断を助けたり、患者さんのケアに役立ったり、薬の開発を支援したりと、様々な場面で活用が進んでいます。AIによる健康管理や、オンライン診療のサポートなども登場しています。
■金融
リスク管理や不正利用の検知、顧客サービスの向上などにAIが使われています。
■クリエイティブ・広告
AIが広告用の画像やモデルを生成したり 、マーケティング戦略を支援したりしています 。ただし、著作権などのリスクへの注意も必要とされています。
■公共サービス
日本の厚生労働省が、ハローワーク(職安)の求人票作成支援などにAIを導入する計画を発表しました。
■ロボット・製造業実世界で動くロボットのためのAI(ロボティクス基盤モデル)を開発する企業「RLWRLD」が大型の資金調達に成功しました 。工場などでの活躍が期待されます。
5. AIの安全性やプライバシーも大切なテーマ
■Microsoftの「Recall」機能
パソコンでの作業内容をAIが記憶し、後から簡単に探し出せるようにする「Recall」機能が、Copilot+ PC向けに提供開始されました 。便利な反面、発表当初はプライバシーやセキュリティに関する懸念の声も多く上がりました。現在は、利用者が自分で機能をON/OFFでき、データは暗号化されてパソコン内に保存されるなど、対策が強化されています。
<まとめ>
たった1週間でもAIについてたくさんのニュースが、公開されています。
今はまだ黎明期のため、AIに関するサービスが乱立していますが、少し時間が経てば仕事や生活に必要とされていないものは淘汰され、もう少し選択肢が限られてくるのではないかと思われます。
何を選択肢、使っていけばいいのか難しいタイミングではありますが、まずは知っていることが大切です。
今後も、AIに関する情報にアンテナを張って、その可能性を探ってみてください。
- 2025.04.28
- by Kinta