店舗WEBサイト制作において、お客様から依頼されるイメージに「高級感があるサイトにしてほしい」といった要望がよくあります。

高級感といっても様々で、ゴールドをイメージされる方もいれば、ブラックをメインカラーとしたシックなデザインをイメージされる方もいます。

高級感を演出するカラーの1つとしてよく使われるのが、「紫色」です。

これまた紫色といってもいくつか種類があるわけですが、今回は代表的な2つの紫色についてお伝えしたいと思います。

店舗WEBデザインに「高級感がほしいな」なんて考えられている方は、高級感の解像度を少し上げるとデザイナーにも伝わりやすいので、参考にしていただけると幸いです。
 

江戸紫(エドムラサキ)

日本の伝統色のひとつで、深みのある濃い紫色を指します。江戸時代に非常に人気を博した色で、その名が付けられました。この色は格式や高貴さを象徴する紫色の一種ですが、上品で落ち着いた雰囲気を持ち、当時の庶民文化とも結びついています。
 

特徴

  • 色合い: 青みが強い濃い紫で、渋さと華やかさを兼ね備えています。
  • 由来: 江戸時代には、紫は位の高い色とされていましたが、庶民にも広がり、江戸っ子の粋を象徴する色となりました。
  • 染料: 主に植物染料(紫草など)を使って染められていましたが、技術が進むにつれて化学染料も使われるようになりました。

現代での活用

現代でも、江戸紫は高級感や伝統的な雰囲気を演出したいときに使われています。特に、和モダンなインテリアやデザイン、ロゴに取り入れることで、日本文化の要素を強調することができます。

江戸紫は、深みのある色合いから派手すぎず、それでいて存在感があり、日本文化を感じさせる要素として現代でも愛されています。
 

京紫(キョウムラサキ)

日本の伝統色の一つで、江戸紫とは対照的に赤みが強い華やかな紫色を指します。この色は、平安時代の貴族文化の中で特に愛され、京都の優雅さや気品を象徴する色として知られています。
 

特徴

  • 色合い: 赤みを帯びた鮮やかな紫色で、温かみがあり、華やかさが強調されています。
  • 由来: 平安時代の宮廷文化で紫は高貴な色とされ、京紫は特に女性たちの美意識や優雅な生活を反映した色として発展しました。
  • 染料: 主に紫草から作られる染料を使用しており、時間と手間をかけて深みのある赤紫色を得ました。

現代での活用

  • デザインやファッション: 京紫は、伝統とモダンを融合させたデザインに取り入れられることが多く、特に和モダンなファッションやインテリアで注目されています。

  • ブランドやロゴ: 高貴さや京都らしさを表現したい場合に、ブランドカラーとして採用されることがあります。

京紫は、暖かく華やかな印象を持ちながらも品格を感じさせる色で、特に女性らしさや伝統的な優美さを表現するのに適しています。江戸紫との違いを楽しみながら、日本の伝統色の奥深さに触れることができます。
 

風俗店のWEBサイトだとどちらの紫が適している?

「女性らしさ 」という部分にフォーカスするとやはり京紫を使用することが多いですが、女性向け風俗店などでは逆に力強さを感じられる江戸紫はアリだと思います!

色が人間の心理や行動に与える影響力は、計り知れません。
自分の中にあるデザインイメージを正確に言語化するためには、最低限色彩の知識も必要になるので、ぜひご興味ある方は色々調べてみてください。