先日Googleが、検索ページに新たに組み込んだ「AIモード(AI Mode)」のテストを開始すると発表しました。
Googleが開発を進めている検索エンジンにおける「AIモード」は、従来の検索体験を大きく変える可能性を秘めた新機能です。
以下にその概要をまとめます。
<主な特徴について>
◯対話型検索
従来のキーワード検索とは異なり、ユーザーはまるでAIと会話しているかのように、自然な言葉で質問できます。
AIは文脈を理解し、より的確で包括的な回答を提供することを目指しています。
◯高度な情報処理
Googleの最新AIモデル「Gemini」などを活用し、複雑な質問や、高度な推論が必要な検索にも対応します。
複数の情報源を統合し、ユーザーが求める情報を整理して提示します。
◯マルチモーダルな検索
テキストだけでなく、画像や音声など、様々な形式での検索が可能になります。
例えば、写真に写っている場所について質問したり、音声で質問したりできます。
◯AI Overviewsの進化
現在すでに実装されている「AI Overviews」をさらに進化させた検索体験を提供するものです。
AI Overviewsは、Google検索での質問に対してAIが簡潔かつ包括的な回答を提示する機能です。
■開発状況
現在、Google Search Labsにて一部のユーザー向けにテストが開始されています。
今後、より多くのユーザーが利用できるよう、機能の改善と拡充が進められています。
■期待される効果
ユーザーは、より効率的に、より深く情報を得られるようになります。
複雑な質問や、専門的な知識が必要な検索も、より簡単になります。
検索体験が、よりパーソナルで、インタラクティブなものになります。
※注意点※
AIによる情報提供には、常に正確性が保証されるわけではありません。
ユーザー自身が情報の信頼性を判断する能力も必要になります。
GoogleのAIモードは、まだ開発中の段階ですが、今後の検索エンジンのあり方を大きく変える可能性を秘めています。
このAIモードが普及すると、SEOの概念に大きな変化をもたらす可能性があります。
主な変化について以下にまとめます。
1. キーワード重視からユーザー意図重視へ
従来のSEOは、特定のキーワードで上位表示されることを目指す傾向が強くありました。
しかし、AIモードはユーザーの質問の文脈や意図を深く理解するため、キーワードだけでなく、ユーザーが本当に求めている情報を提供するコンテンツが重視されるようになります。
そのため、コンテンツ作成者は、ユーザーの検索意図をより深く理解し、それに応える質の高いコンテンツを作成する必要があります。
2. E-E-A-Tの重要性がさらに高まる
Googleは、Expertise(専門性)、Experience(経験)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)を重視しており、これらは「E-E-A-T」と呼ばれます。
AIモードは、情報の正確性や信頼性をより厳格に評価するため、E-E-A-Tの高いコンテンツがより優位に評価されるようになります。
特に、AIが情報を要約して提示する際、信頼性の高い情報源からの情報が優先される可能性が高いため、E-E-A-Tの重要性はさらに高まります。
3. マルチモーダルなコンテンツの最適化
AIモードは、テキストだけでなく、画像や音声など、様々な形式の情報を処理できるようになります。
そのため、SEOの対象は、テキストコンテンツだけでなく、画像や動画、音声コンテンツなど、多様な形式のコンテンツに広がります。
コンテンツ作成者は、これらのマルチモーダルなコンテンツを最適化し、AIが理解しやすいようにする必要があります。
4. ローカルSEOの変化
AIモードは、ユーザーの位置情報や周辺情報を考慮した検索結果を提供できるようになります。
そのため、ローカルSEOの重要性がさらに高まり、地域に根ざしたビジネスは、より詳細な地域情報の最適化が求められます。
5. 検索結果の表示方法の変化
AIモードは、従来の検索結果ページとは異なる、対話形式や要約形式での情報提供が主流になる可能性があります。
そのため、従来の検索順位だけでなく、AIによる回答や要約に自社の情報がどのように表示されるかを意識したSEO戦略が必要になります。
総じてAIモードの普及により、SEOは、単に検索エンジンのアルゴリズムに対応するだけでなく、ユーザーのニーズを深く理解し、質の高い情報を提供するという、より本質的な方向にシフトしていくと考えられます。
とはいっても、SEOが不要になるわけではありません。むしろ、AI時代に対応した新たなSEO戦略が求められます。
具体的には、
1.ユーザーの検索意図を深く理解し、質の高いコンテンツを提供する。
2.E-E-A-Tを高め、情報の信頼性を向上させる。
3.マルチモーダルなコンテンツを最適化し、AIが理解しやすいように構造化する。
4.AIによる情報提供で自社の情報が正しく表示されるように情報を最適化する。
これらの点が、今後のSEOにおいて重要になると考えられます。
SEO対策はもう古い?検索体験が劇的に変わる「AIモード」とは?
- 2025.03.12