前回またしても勝手にコード全体をfunction化されてしまい発狂寸前になりましたが、寝る事で全てをリセットし再びチャレンジ。
「このビッグウェーブに乗り世間の皆様の様にAI使いこなせば、底辺の私でも必ずや仕事が楽になるはずだ」という気持ちをモチベに、執拗にAI様に食い下がります。
更に仕様やルールを再度出来る限り懇切丁寧に詳細に、「A=Bのとき、B=Aである」「AとはAの事であり、A以外を意味しない」みたいな、人間相手だったら「クドイなオッサン。そんなん1から100まで言われんでも分かるわ」と言われそうなぐらいしつこく書きました。
しかし結果は相変わらず微妙なもの...。
こんな事繰り返していては「AIに爆速でコード仕上げてもらって後は寝る」作戦が水泡に帰してしまう...。
というか既に"爆速"なのは私が「AIの書いたコードの間違いを発見する速度」の方になってしまった。
これでは何の為のAIやねんという話...。
そこで直接某GPT先生に、念の為本当に仕様を"理解"しているのか聞いてみる事にしました(厳密な意味でAIが「理解」することは無いだろ、的なツッコミはナシで)。
( ◜ω◝ ): 現在改修をお願いしているプログラムの仕様を貴方が正しく理解・認識しているか知りたいので、もう一度整理して書いてみてください。
[▣🝙▣]: (いつもの長文+絵文字を使った解説付き)
( ◜ω◝ ): 一応仕様は確かにこちらが書いた通りなのだが...。
( ◜ω◝ ): ならなーんであんなコードになるんや???
( ◜ω◝ ): 仕様は"理解"している様な説明も出来ているのにコードは微妙に違うって何なん?
( ◜ω◝ ): なんか前にこういう問題をAIが抱えている、と聞いた事がある様なない様な...。ポテちん問題...だっけ?
一瞬有名な古い映画か軍艦の名前かが出かかりましたが、検索したい欲を抑えて取り敢えず某GPT先生に作業を進めてもらいます。
( ◜ω◝ ): 仕様理解は問題無い様です。ではこの仕様を前提として、パフォーマンスに配慮しつつ仕様を満たした出力結果になる様、再度修正をお願いします。
[▣🝙▣]: (突如別ウィンドウを出しコードを書き始める)
( ◜ω◝ ): な、なんだか猛烈に悪い予感がしてきたのう...。
そこには、今まで指摘と修正を重ねて"完成"に近づきつつあったコードとは似ても似つかない、謎のプログラムの姿がありました。
(一見するとP⚪︎th⚪︎nっぽい)
( ◜ω◝; ): NOOOOOOOOOOOOO!!!!
日頃常に眠たいテンションマイナスな入眠記事担当も、変わり果てたコードの姿にテンパり遂に「AI相手にキレる」という大人気ない行為に至ります。
( ◜ω◝! ): 何故コード全体の変数名や利用する関数まで変えてしまったんですか???これでは元の仕様が満たせません。おまけに出力結果も全く違います(最後の1文で本来関数経由でデータを取得するところを態々コードで配列作成しているため)。
( ◜ω◝! ): 至急、コードを元の"ちゃんと動いていた状態"に戻してください。
[▣🝙▣]: (再び別ウィンドウ出してコードを黙々書き始める)
しかもそこで出て来たのが、何故か以前最初に出された「書き方が全く違う」スタイルのコード。
まるでAIにまで煽られ舐められている気分です。
( ◜ω◝! ):「コード全体のスタイルも維持して修正お願いします・使用する変数名や関数名は絶対変えないでください」と、最初に伝えましたよね?どういう考え方で今までと全く異なるスタイルのコードを書くのですか?
( ◜ω◝! ): バ⚪︎にしてるんですか?
[▣🝙▣]: (また別ウィンドウ出してコードを黙々書き始める)
そこまで書いてようやく「AI相手にキレている自分」の惨めさに気付き、一旦PCの画面から離れて深呼吸...。
しかしその後はAI側も逆ギレしたのか返答時に「すみません、xxxを間違えていました」すら言わなくなり、機械的にコードをぺっと吐き出すだけ(いやまあ機械なんですけどね)。
( ◜ω◝ ): なんやコレ、AI相手にも気を使わんと反応悪くなるんか...。
( ◜ω◝ ): 結局わしのコミュ力が壊滅的なだけという事が露呈しとるやん。
( ◜ω◝ ): 今やったら「無能な昭和のパワハラモラハラ老害が優秀な若手(AI)社員を大切に扱わないからだ」とか叩かれそう...。
( ◜ω◝; ): め、めんどくさ...。
(*全て個人の脳内感想です)
実際は文字数か返答数の制限なのかもしれませんが、以後AI側は別ウィンドウでコードを書き「修正しました」程度の返答に。
ここへ来てようやく、からし種より小さな私の脳にも別の疑念が浮かび始めます。
( ◜ω◝ ): もしかして仕様の方に問題があるとかだったり?実はどこかに無理や矛盾があるとか、このデータ構造じゃそもそも不可能とか...。
( ◜ω◝ ): そしてAI側は「現在のコード・制約では解決出来ないこと」でも「解決出来る」という前提で作動して無理矢理それっぽいコード書こうとしているのでは...。
( ◜ω◝ ): しかしコードを完全にぶっ壊される直前まではほぼほぼ正確になって来てたんだから、それは無いような...。
( ◜ω◝ ): ...アカン、お腹痛くなって来た...。
このまま続けていても「以下"その一"に戻る」みたいな同じ事を繰り返しそうなので、この問題は一度棚の上にでも置いておくことにしました。
その後、問題があったコードについては結局自分で調整を繰り返すことによってなんとか解決に至りました。
長々と引っ張った様な感じですが、実際に結構な長文でのやり取りが行われていたのです。
むしろコードを書く時間より多くの時間を、プロンプト文を考える事や書く事、またAIの出力結果の検証に費やした形となりました。
「AIに爆速でコード書いてもらって後は楽する」夢は、少なくとも今回の私のケースでは実現出来ず儚く散ってしまったのです...。
正直AIについての記事は氾濫状態ですしあまり書きたくなかったんですが、一回も書かないと逆に悪目立ちしそうな気もしたので、実体験をネタにして書いておきました。
世の中では「AI凄い」「AIで超絶便利になる」と数年以上言われ続けていますが、底辺の私の仕事や生活は一向に便利にも楽にもなっていないのが現実です。
私の代わりに働いて稼いでくれないし、仕事手伝わせようとしても事細かく1から1000まで言わないとちゃんとやってくれません。ファインチューニング?そんな手間かける時間ありませんそもそも(最近はそれも不要という話も見かけますが...)。
なんでそういう一番大事なところだけ発達してくれないんでしょうか。
最近だと「Garbage In, Garbage out」「お前がゴミみたいな入力しか出来ないから、人間より優秀なAI様もゴミ回答を出すしかないんだ。要は悪いのはお前だよwww」と言われますが、人間だと「そういう分からない人の気持ちやレベルにも合わせて分かりやすくしてくれる人が賢い」とか言われるのとは逆なんですかね。
この宣伝ブログを書いている最中も世に溢れる「最早こんな優秀なAIを利用しない世界は想像出来ない」「AIは言葉足らずな人間の意図もきちんと汲み取ってくれて凄い」「AIで爆速で仕事終わらせて悠々自適な自分時間」という皆様の輝かしいAI記事を、⚪︎んだ魚の様な目で見つめていました。
もしかすると私だけは違う世界線にいるのかもしれません。
むしろ「AI勉強してないプログラマはプログラマに非ず」の風潮のおかげで面倒臭い事が余計に増えてしまいました。
(頭に入れておかなければならない)仕事まで増やされてる感すらあります。
私の代わりに働いてくれて私を楽して生活させてくれる様になったら「AI凄い」と心から喜んで言いますが、そんな未来は一体いつ来るんでしょうか...。
と、そんな事を考えて凹んでいると「一番キツいところだけ散々やらされた挙句、私が(゚∀゚*)ノ ⌒ ゚ ポィッされる未来」が一瞬見えた気がするのでした。
AIツールと奮闘記(だいたい実話) その三 〜燃え尽きたやる気と幻想〜
- 2025.11.06
