Fu-Kakuで使われている「MVCモデル」について

今回はまたあまり店舗様の実運用にはあまり関わらないお話ではありますが、
弊社Fu-Kakuシステムが開発において採用している「デザインパターン」の1つ、MVCモデルというものについてお話させて頂きます。
眠くなったら閉じてください。

MVCモデル(Model-View-Controller)は、ソフトウェア開発におけるデザインパターンの1つで、アプリケーションを以下の3つの役割に分割します。

- Model: データとその処理を扱う部分。データベースとのやり取りやビジネスロジックを記述します。
- View: ユーザーインターフェース(UI)を表示する部分。HTMLやCSSなどを用いて、ユーザーに情報を提供します。
- Controller: ユーザーからの入力を受け付け、ModelとViewを連携させる部分。ユーザーの操作に応じて、Modelを呼び出してデータを処理し、その結果をViewに渡して表示します。

MVCモデルは、Webアプリケーションだけでなく、デスクトップアプリケーションやモバイルアプリケーションなど、様々なアプリケーション開発で採用されています。
アプリケーションの構造としては比較的「どこに何があるか」も分かり易い(例によってモノによるとは思いますが)ので、アプリ開発の例として目にする機会も多い気がします。

MVCモデルのメリット
1. 役割分担による開発効率の向上
MVCモデルでは、各コンポーネントが独立しているため、開発者はそれぞれの役割に集中できます。例えば、デザイナーはViewの作成に専念し、プログラマーはModelとControllerの開発に集中できます。これにより、開発効率が向上します。

2. コードの可読性と保守性の向上
MVCモデルでは、各コンポーネントが独立しているため、コードの可読性が向上します。また、変更があった場合でも、影響範囲が限定されるため、保守が容易になります。

3. 再利用性の向上
MVCモデルでは、ModelやControllerを再利用することができます。例えば、同じModelを複数のViewで利用したり、同じControllerを複数のアプリケーションで利用したりすることができます。これにより、開発コストを削減できます。

4. テストの容易性
MVCモデルでは、各コンポーネントが独立しているため、テストが容易になります。例えば、Modelの単体テストやControllerの結合テストを個別に行うことができます。

5. 大規模開発への対応
MVCモデルは、大規模なアプリケーション開発にも適しています。各コンポーネントが独立しているため、チームで分担して開発を進めることができます。

一方で、「結局概念や各コンポーネントの役割は理解しておかないといけない」「アプリの規模が大きくなると複雑性が増してくる」「各コンポーネントの連携処理が必要なため、あまりに小さいアプリケーションでは逆にオーバーヘッドが発生する」といったデメリットもありますが、まあこれはどのデザインパターンにも言えることだと思います。
更に「MVCモデルはもう古い!時代遅れ!」というのもよく聞きます。実際、このデザインパターン自体は1970年代頃に初めて考案されたもので実に半世紀も経過しており、「旬の時代」はとうに過ぎたという印象はあるでしょう。しかし何でもそうなのですが、時と場合によってはまだまだ使える事もあるモノです。

MVCの変種
「変種」というと語弊がありますが、派生した種族みたいなものもいます。
- MVVM (Model-View-ViewModel): MVCにあった"C"ontrollerを無くし、Viewを「データバインディング」という仕組みでView Modelと結び付けて管理するパターン。
- MVP (Model-View-Presenter): MVCの"C"ontrollerを"P"resenterという別の役割で置き換えたもの。特定のスポーツとは関係ありません。
これらにはそれぞれのパターン内における各コンポーネントの役割にも細々とした違いがあり、書いているとキリがないので今回はここまで。

まとめ
MVCモデルは、アプリケーション開発において、コードの可読性、保守性、再利用性、テスト容易性、大規模開発への対応など、多くのメリットをもたらします。フレームワークを利用することで、より効率的にMVCモデルに基づいたアプリケーションを開発することができます。
弊社Fu-Kakuでは成熟したデザインパターンであるMVCモデルでアプリケーションの根幹を構成することで、そのメリットを活かしつつ、お客様の多様な要望に極力添える様な拡張性も確保しているのです。

「正確なデータ」を得るための尽きない悩み

以前、売上表や先行指標に関するお話を書かせて頂きましたが、今回はそれら表や指標が本当に役立つものであるために最も重要な事をお伝えします。
それは...

「正確なデータ」です。

ビジネスにおいて「将来の売上を予測すること」は、経営戦略の策定、在庫管理、人材配置など、あらゆる意思決定の基盤となります。しかし、予測が外れてしまえば、過剰在庫による損失、機会損失、経営資源の無駄遣いなど、深刻な問題を引き起こしかねません。そこで重要となるのが「売上予測においてより正確な予測を立てるには、正確なデータが必要である」という、一見当たり前の、しかし非常に重要な原則です。

何を当たり前の事を...と仰るかもしれませんが、CMS/CTIシステムにおいて「正確なデータ」の入力は人の手に依っている部分も未だ多くあります。手動でのデータ入力にはミスや誤入力が付きもの、という現実は既に多くの方々に知られている問題かと思います。
弊社Fu-Kakuシステムでは、CMS/CTIを連携する事によってある程度の自動入力を提供してはいますが、場合によっては手動入力が必要な項目もあります。

いつかそれら全てのデータを自動で入力される様にし、人の介在を極力無くすことで正確なデータを作成・蓄積し、やがては正確な予測に繋げる...。
弊社Fu-Kakuシステムも目指す理想の一つではありますが、これが現実には難しいことも多いです。

例えば、「加盟店のある条件に関わるデータを一括して表示する画面」を作りたいとします。それらのデータはシステムを普段運用する際に、蓄積していくデータだとします(案件データ等)。ところがそのデータの蓄積に使われるはずの"機能"は、店舗様の運用・事情によってフルに使っているところもあれば、全く使われていないケースもあります。すると、ある店舗では案件やスケジュールまで正確なデータが蓄積されていても、別の店舗では項目によってはデータが作成されない→正確なデータが蓄積されていない、という事が発生します。

そこでこの問題を解決する一つの手段として「極力手動入力を廃しシステム側で値を自動入力する」様な仕組みの実装を考えますが、今度はシステム側が自動で入力する様な項目があっても「自動で入力される値では実情に則していない」と言われる場合があります。何なら「勝手に要らない値が入っちゃうんだけど、ウチではこの項目使っていないから逆に邪魔」なんて事にも。

様々な状況・要望に対応出来る様な仕組みを作ろうとすると、今度は逆に「個々の細かいケースまでは事細かに対応するのが難しくなる」という状態が出て来るわけです。

=> 本来、逐一入力・確認されるべきデータが、場合によっては入っていない。
=> そのデータを「入力必須」にしてしまえば、他の店舗の運用に差し障りが出るので、「入力の強制」が出来ない。
=> 結果、ある店舗では(運用上必ず入力するので)必ず入っている値が他の店舗では全く入っていない...。
この状態で例えば「詳細なデータ予測を行う分析表」を作っても、「ちゃんと入力して正確なデータを保持している店舗では想定通り参照出来るが、運用上入力されていない店舗ではそもそもデータが無いので使い物にならない」表になるわけです。

「本来の想定された使い方とは違う使い方をしているんだから、その店舗にはその種の(要求される入力で得られる)データはそもそも不要なのでは?」と言いたいところですが、それで片付く話にならないのも悩ましいところです。

この辺りの「バランス」をどう取るかやどの様な項目を「自動入力とするか」など、システムとして成立させるために「要件定義」が必要ですが、幅広い業種や運用形態に対応可能な仕様策定には当然その業界に精通した知識が必要となります。
1月から少し面倒なお話となってしまいましたが、
弊社Fu-Kakuでは、今後も豊富な業界知識と経験でこうした課題に挑戦し、新たな機能の追加やシステムの洗練を続けて行きたいと思います。

実は複数種類があるFu-Kakuの案件経路

日々の業務に弊社Fu-Kakuシステムをご利用頂いているお客様は既にお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、
実はFu-Kakuの案件が作成される経路には、大きく分けて4種類が存在します。

1. 手動作成
通常通り管理画面から案件を作成した場合です。お客様から予約のお電話が入り、オペレーターがコース内容や予約日時、オプションなどお客様のご要望を直接入力するという古典的なオペレーションの中で作成されます。
それ以外にも、なんらかの理由でデータに入っていなかった案件(急ぎでメモしたがシステムに入力し忘れていた等)を作成したり、テストを行ったりする際にも作成出来ます。

2. 着信経由
こちらはFu-Kakuと連携したCTIシステム経由で受電後に案件が作成された場合です。お客様からのお電話着信時に出現するポップアップから案件を作成すると、この経路を経由したと見做されます。

3. Web予約経由
通常の店舗様Webサイトの予約フォームからお客様がご予約された内容で案件が作成された場合がこれに当たります。

4. リクエスト予約経由
こちらもWeb予約同様、店舗様Webサイトの予約フォームから作成されるという点では同じですが、リクエスト予約の場合はお客様の要望がシステムに入った時点ではまだ「確定案件」とは見做されません。更に店舗様のご要望によっては、通常のWeb予約のフォームに見えますが中身はリクエスト予約で行っているものもあり、少し紛らわしいかもしれません。
ただ、リクエスト予約ではお客様のご要望(リクエスト)に対し、店舗様やキャストの調整が済んでから改めて「確定案件」とする事が可能なので、より柔軟な対応が可能になったり、案件が入るとキャストアプリにも通知が入るなどのメリットもあります。

この内、着信・Web予約・リクエスト予約経由では、条件が満たされると案件作成時に「受付備考」の下にその経路種別が表示される事があります。
全ての場合において案件経路が決定されるわけではなく、また運用やサイトの予約フォーム形式によっても変わるため店舗様によっては特段用途は無いと思われる小さな機能ですが、もしかしたら今後これを活用し「どんな顧客がどの様な手段で予約しているか」を知る手掛かりになる機能が追加される...かも(?)しれません。

イベントで顧客を魅了!接客サービス業における集客成功の秘訣

近年、顧客満足度向上や売上拡大のため、様々なイベントを開催する接客サービス業が増えています。弊社Fu-Kakuシステムにおいてもイベント機能を搭載しており、日々多くの店舗様でご利用頂いております。
しかし、効果的なイベント企画は容易ではありません。そこで今回は、接客サービス業におけるイベントを活用した集客成功の秘訣を詳しく解説していきます。

1. ターゲット顧客を明確にする
イベントを成功させるためには、ターゲット顧客を明確にすることが重要です。

- 年齢層、性別、職業、興味・関心など、顧客の属性を具体的に分析しましょう。
- 顧客がどのようなサービスや商品を求めているのか、どのような体験に価値を感じているのかを理解することが大切です。

2. 顧客ニーズに合致したイベントを企画する
ターゲット顧客のニーズを理解した上で、顧客ニーズに合致したイベントを企画しましょう。

- 単に商品やサービスを宣伝するのではなく、顧客が楽しめる体験型イベントがおすすめです(この業界はむしろ「体験型」でない事の方が珍しいと思いますが...)。
- ワークショップやセミナー、試食会など、顧客が参加型のイベントを企画することで、顧客とのエンゲージメントを高めることができます(※あくまで一般的な例です)。

3. イベントの告知を徹底する
せっかく企画したイベントも、顧客に知られてなければ意味がありません。イベントの告知を徹底することが大切です。

- ホームページやSNS、チラシ、ポスターなどを活用して、イベント情報を広く告知しましょう。
- ターゲット顧客が利用する媒体を活用することが重要です。
- インフルエンサーやメディアに協力を依頼するのも効果的です。

4. 質の高いサービスを提供する
イベント当日には、質の高いサービスを提供することで、顧客に満足感を与え、リピーターを獲得することが重要です。

- 丁寧な接客、分かりやすい説明、迅速な対応を心掛けましょう。
- 顧客とのコミュニケーションを積極的に取り、顧客のニーズを把握するようにしましょう。
- 顧客に感謝の気持ちを伝えることも忘れずに。

5. イベントの効果を分析する
イベント終了後には、イベントの効果を分析することが重要です。

- イベントの参加者数、売上、顧客満足度などを分析しましょう。
- 分析結果を今後のイベント企画に活かすことで、より効果的なイベントを開催することができます。

まとめ
イベントは、顧客との接点を増やし、顧客満足度向上や売上拡大に繋げる有効な手段です。
ターゲット顧客を明確にし、顧客ニーズに合致したイベントを企画し、告知を徹底し、質の高いサービスを提供することで、イベントを成功させることができます。
更にイベントの効果を分析し、今後のイベント企画に活かすことで、より効果的な集客を実現することができます。

上記はあくまで「一般論的な」ポイントですが、
当社のFu-Kakuシステムにも店舗様のイベント成功をサポートする機能はもちろん、今後も機能の拡充を目指しております。
要望次第ではあんな機能もこんな機能も夢ではない...かもしれません。

マルチテナントシステムで店舗管理を効率化:複数店舗のウェブサイトを賢く運用する方法

近年、ECサイトやオンラインショップの普及により、複数の店舗を展開する企業が増えています。しかし、各店舗のウェブサイトを個別に管理するのは、時間と労力が必要となり、負担が大きくなります。

そこで注目を集めているのが、"マルチテナントシステム"です。マルチテナントシステムは、"複数の店舗のウェブサイトを1つのシステムで管理できる"システムで(※大雑把に言えば)、店舗運営の効率化に大きく貢献します。
この定義でいくと当社Fu-Kakuシステムは、まさに"マルチテナントシステム"と言えます。

マルチテナントシステムとは?
マルチテナントシステムとは、"複数のユーザーが同じシステムを共有"するシステムです。各ユーザーは、あたかも自分専用のシステムを使っているかのように見えますが、実際にはシステムの基盤となる部分は共有されています。

店舗管理の場合、"各店舗はテナント"としてシステムに登録され、"商品情報やキャンペーン情報などを個別に設定・管理"することができます。

マルチテナントシステムのメリット
マルチテナントシステムを導入することで、以下のようなメリットが得られます。

- コスト削減: 個別のシステムを導入するよりも、開発・運用コストを大幅に削減できます。
- 運用効率化: 複数のシステムを管理する必要がなくなり、運用にかかる時間も労力も大幅に削減できます。
- データ連携: 各店舗のデータを一元管理できるので、分析やマーケティング活動に活用しやすくなります。
- セキュリティ強化: システム基盤を共通化することで、セキュリティ対策を集中して行うことができます。
- 柔軟性: 新機能の追加や変更を容易に行うことができます。弊社ではFu-Kakuシステムに随時新たな機能を追加しており、常に進化し続けています(※宣伝)。

マルチテナントシステムの選び方
マルチテナントシステムを選ぶ際には、以下の点に注意する必要があります。

- 必要な機能: 自社の店舗運営に必要な機能が備わっているかどうかを確認しましょう。
- 拡張性: 将来的に店舗数や商品数が増加した場合にも対応できるかどうかを確認しましょう。
- セキュリティ: 十分なセキュリティ対策が施されているかどうかを確認しましょう。
- 使いやすさ: システムが使いやすく、スタッフがスムーズに操作できるかどうかを確認しましょう。
- 導入実績: 導入実績が多いメーカーのシステムを選ぶと安心です。当社Fu-Kakuシステムは既に大手様含む多数の店舗様への導入実績が御座います(※宣伝)。

マルチテナントシステムの活用例
マルチテナントシステムは、以下のような店舗管理に活用できます。

- ECサイト: 各店舗ごとに商品情報やキャンペーン情報を設定・管理することができます。
- オンラインショップ: 各店舗ごとにデザインやレイアウトを個別に設定することができます。
- 顧客管理: 各店舗の顧客情報を一元管理することができます(※当社Fu-Kakuシステムにも実装)。
- 在庫管理: 各店舗の在庫情報を一元管理することができます。
- 売上分析: 各店舗の売上データを分析することができます(※当社Fu-Kakuシステムにも実装)。

まとめ
マルチテナントシステムは、複数の店舗のウェブサイトを効率的に管理したい企業にとって、非常に有効なツールです。システムを選ぶ際には、自社のニーズに合ったものを慎重に検討することが重要です。

マルチテナントシステムを導入することで、店舗運営の効率化、コスト削減、顧客満足度向上を実現することができます。
当社のFu-Kakuシステムは、この業界において実績のある"マルチテナントシステム"として、日々多くの店舗様とお客様のお手伝いをさせて頂いております。

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