「高級感」を言語化しよう!

お客様から「お店のコンセプトに合わせた"高級感"のあるWEBデザインにしたい!」といったご相談をよくいただきます。

「高級感」といっても、かなり抽象的な言葉であり、人によって「高級」と感じる要素は様々です。

ご自身が感じる高級感をしっかり言語化することが、狙ったサイトデザインにするための近道だと考えます。

以下に、高級感を演出するためのデザインの特徴や参考サイトを紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

高級感を演出するデザインの特徴

1.色の選定: 高級感を出すためには、黒、白、ゴールド、シルバーなどの無彩色やダークトーンの色を使用することが効果的です。これらの色は、シンプルでありながら洗練された印象を与えます。

2.余白の活用: デザインにおいて余白を多く取ることで、要素同士の距離を保ち、洗練された印象を与えます。余白が多いと、視覚的に落ち着いた印象を与え、高級感を演出します。

3.フォントの選択: 明朝体やサンセリフ体など、上品で読みやすいフォントを選ぶことが重要です。文字のサイズや行間も調整し、視認性を高めることが求められます。

4.シンプルなレイアウト: 複雑なレイアウトは避け、シンプルで直感的なデザインを心がけることで、ユーザーにストレスを与えず、上質な体験を提供します。

5.高品質な画像や素材: 使用する画像や素材は高解像度で、質感のあるものを選ぶことで、全体の印象を引き上げます。特に、テクスチャやパターンを取り入れることで、深みを持たせることができます。

参考サイト

SANKOU! :高級感やゴージャスなWEBサイトのギャラリーが掲載されています。最新のトレンドをチェックすることができます。
Web Design Clip: 日本の高級感・ラグジュアリーに関するWEBデザインを集めたクリップ集です。多様なデザインの参考になります。
ちょうどいいWebデザイン: 高級感のあるシックなデザインを紹介しており、直感的なデザインの参考になります。

高級感のあるWEBデザインにおいて、特に注目すべきトレンドや技術も存在します。

1.インタラクティブな要素: ユーザーの関与を高めるために、アニメーションやホバー効果を取り入れることが効果的です。これにより、サイトの動的な印象を与え、訪問者の興味を引きつけることができます。

2.レスポンシブデザイン: モバイルデバイスの普及に伴い、すべてのデバイスで美しく表示されるレスポンシブデザインが必須です。高級感を維持しつつ、異なる画面サイズに適応するデザインが求められます。

3.ストーリーテリング: ブランドの物語を伝えるためのデザインも重要です。視覚的な要素を通じて、ブランドの価値や理念を表現することで、ユーザーとの感情的なつながりを強化します。

4.ミニマリズム: シンプルさを追求するミニマリズムは、高級感を演出するための有効な手法です。必要な要素だけを残し、余計な装飾を排除することで、洗練された印象を与えます。

これらの要素を組み合わせることで、より一層「高級感のあるWEBデザイン」を実現することができるのではないでしょうか。

優雅、上品、高貴、女性的といった印象を与える「紫」

店舗WEBサイト制作において、お客様から依頼されるイメージに「高級感があるサイトにしてほしい」といった要望がよくあります。

高級感といっても様々で、ゴールドをイメージされる方もいれば、ブラックをメインカラーとしたシックなデザインをイメージされる方もいます。

高級感を演出するカラーの1つとしてよく使われるのが、「紫色」です。

これまた紫色といってもいくつか種類があるわけですが、今回は代表的な2つの紫色についてお伝えしたいと思います。

店舗WEBデザインに「高級感がほしいな」なんて考えられている方は、高級感の解像度を少し上げるとデザイナーにも伝わりやすいので、参考にしていただけると幸いです。
 

江戸紫(エドムラサキ)

日本の伝統色のひとつで、深みのある濃い紫色を指します。江戸時代に非常に人気を博した色で、その名が付けられました。この色は格式や高貴さを象徴する紫色の一種ですが、上品で落ち着いた雰囲気を持ち、当時の庶民文化とも結びついています。
 

特徴

  • 色合い: 青みが強い濃い紫で、渋さと華やかさを兼ね備えています。
  • 由来: 江戸時代には、紫は位の高い色とされていましたが、庶民にも広がり、江戸っ子の粋を象徴する色となりました。
  • 染料: 主に植物染料(紫草など)を使って染められていましたが、技術が進むにつれて化学染料も使われるようになりました。

現代での活用

現代でも、江戸紫は高級感や伝統的な雰囲気を演出したいときに使われています。特に、和モダンなインテリアやデザイン、ロゴに取り入れることで、日本文化の要素を強調することができます。

江戸紫は、深みのある色合いから派手すぎず、それでいて存在感があり、日本文化を感じさせる要素として現代でも愛されています。
 

京紫(キョウムラサキ)

日本の伝統色の一つで、江戸紫とは対照的に赤みが強い華やかな紫色を指します。この色は、平安時代の貴族文化の中で特に愛され、京都の優雅さや気品を象徴する色として知られています。
 

特徴

  • 色合い: 赤みを帯びた鮮やかな紫色で、温かみがあり、華やかさが強調されています。
  • 由来: 平安時代の宮廷文化で紫は高貴な色とされ、京紫は特に女性たちの美意識や優雅な生活を反映した色として発展しました。
  • 染料: 主に紫草から作られる染料を使用しており、時間と手間をかけて深みのある赤紫色を得ました。

現代での活用

  • デザインやファッション: 京紫は、伝統とモダンを融合させたデザインに取り入れられることが多く、特に和モダンなファッションやインテリアで注目されています。

  • ブランドやロゴ: 高貴さや京都らしさを表現したい場合に、ブランドカラーとして採用されることがあります。

京紫は、暖かく華やかな印象を持ちながらも品格を感じさせる色で、特に女性らしさや伝統的な優美さを表現するのに適しています。江戸紫との違いを楽しみながら、日本の伝統色の奥深さに触れることができます。
 

風俗店のWEBサイトだとどちらの紫が適している?

「女性らしさ 」という部分にフォーカスするとやはり京紫を使用することが多いですが、女性向け風俗店などでは逆に力強さを感じられる江戸紫はアリだと思います!

色が人間の心理や行動に与える影響力は、計り知れません。
自分の中にあるデザインイメージを正確に言語化するためには、最低限色彩の知識も必要になるので、ぜひご興味ある方は色々調べてみてください。


 

デザインにおける「白銀比」ってご存知ですか?

デザインに関わったことがない方でも「黄金比(1:1.618)」という比率について一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

モナリザの顔の縦横比だったり、Appleのりんごのロゴマークだったりが黄金比で作られていることは有名な話です。

しかし、同じ比率でも「白銀比(約1:1.414)」については、あまり馴染みがないかもしれません。

実は私たち日本人にとって、黄金比よりも白銀比の方が馴染み深い比率とも言われています。
 

この比率が用いられている代表的なものをいくつか挙げます。

 

1. 畳(たたみ)

  • 日本の伝統的な畳の寸法が白銀比に近い比率になっています。
  • 畳の長辺と短辺の比率は約1:√2となっており、和室の美しいバランスを生む要素です。

2. Aシリーズの用紙(A4、A3など)

  • A4用紙やA3用紙など、国際規格の「ISO 216」で定められた用紙サイズは、白銀比を採用しています。
  • 長辺と短辺の比率が1:√2になるよう設計されており、半分に折っても比率が維持されます。

3. 法隆寺の五重塔

  • 日本の古代建築の代表例である法隆寺の五重塔では、構造全体や各層の比率に白銀比が反映されています。
  • 美しいバランス感が日本建築の特徴です。

4. 茶室(茶道建築)

  • 茶室の設計では、畳の寸法だけでなく、全体の空間設計に白銀比を取り入れることが多いです。
  • 限られた空間の中で調和のとれた美を追求しています。

5. 掛軸(かけじく)

  • 掛軸の縦横比も白銀比に近いものが多いです。
  • 掛軸を茶室や和室に飾る際、全体の空間との調和が重要視されます。

6. 絵巻物

  • 日本の伝統的な絵巻物も、展開した際の全体的な比率や構図に白銀比の考え方が使われています。

7. 風呂敷

  • 風呂敷の長方形タイプでは、白銀比に基づいた設計が見られることがあります。
  • 包むものに応じて柔軟に使いやすい形状です。
白銀比は、日本の文化に深く根付いており、調和や安定感、柔らかい美しさを生み出す重要なデザイン要素として活用されています。
 

白銀比を使って何ができるか考えてみました

 

1. レイアウトやグリッドの構成に利用

白銀比を用いて、デザインの基本レイアウトを設計することで、視覚的なバランスが取れたデザインが可能です。以下のようなシーンで活用できます:

  • ポスターやチラシ:テキストエリアと画像エリアを白銀比で区切る。
  • ウェブデザイン:メインコンテンツとサイドバーの幅を白銀比にする。
  • 書籍や冊子:本文と余白の比率を白銀比に近づけることで、読みやすさを向上

2. プロダクトデザイン

製品の寸法や形状に白銀比を取り入れると、自然と目に心地よいデザインが生まれます。

  • 家具:たとえば、テーブルの天板と脚の幅の比率を白銀比に設定。
  • パッケージデザイン:箱の縦横比やラベルの配置に白銀比を利用。

3. ロゴデザイン

白銀比は、ロゴの要素間の比率やスペースの配分に応用できます。シンプルな形状や文字配置のバランスを取る際に非常に効果的です。

  • アイコン:正方形を基準にして、白銀比で円や長方形を配置。
  • 文字間隔:フォントのカーニングや行間を白銀比に調整。

4. 写真やイラストのトリミング

写真やイラストをトリミングする際、白銀比を意識すると構図が美しく整います。

  • 風景写真:水平線をフレーム内で白銀比の位置に配置。
  • ポートレート:顔や目をフレームの白銀比の交点に配置。

5. 日常のツールや装飾

  • 文房具:ノートの縦横比や、表紙のデザインに白銀比を活用。
  • インテリア:壁掛けアートやポスターのフレーム配置を白銀比で決定。

白銀比を取り入れることで、日常のデザインに調和と美しさを加えることができます。これらのアイデアを試して、ぜひお店のデザインプロジェクトに反映してみてください!

カスタマーエクスペリエンス(CX)① 無形サービスの特徴と留意点

『カスタマーエクスペリエンス』という言葉をご存知でしょうか?
カスタマーエクスペリエンス(CX)とは、「顧客体験」あるいは「顧客体験価値」などと訳され、顧客(BtoC、BtoB共に)が商品・サービスと接する際の一連の体験により顧客が得る認識のことを指すマーケティング用語です。

マーケティングでは、デジタル技術が発達し顧客の購買行動が変化した昨今では、企業やお店が優れたカスタマーエクスペリエンス(CX)をお客様に提供することで、その企業やお店は競合優位性を得て差別化を図ることが可能であると考えます。

無形サービス、有形サービス共に、カスタマーエクスペリエンス(CX)への認識・取り組みは重要なものとなります。

ここでは、お店やオンラインを経由して提供される有形サービス=有形商材(食品・衣類・家電や各種雑貨など、また、自動車や不動産などの形のある商材)の対極に位置する商材である無形サービスの特徴と、その特徴ゆえの留意点を挙げ、その留意点への対応策として優れたカスタマーエクスペリエンス(CX)の提供が有用であるとの考えを、複数回に渡って記したいと思います。

『無形サービスの特徴とその留意点』
参考サイト:厚生労働省 マーケティング理論(https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000881330.pdf)

▼特徴① 無形性
お店や店員などは存在しても、お客様が対価を払う(無形)サービスには、目で見たり触れたりできる形がありません。
▽留意点
サービスの有形化(見える化)を高める必要があります。

▼特徴➁ 品質の変動性
誰が提供するか、いつ提供されるかによって、その質が異なる可能性が大きく、質の均一性を保ちにくいと言えます。
▽留意点
接客マニュアルの作成や教育訓練の実施、顧客アンケートのフィードバック等、業務の効率化による迅速性や正確性の向上が必要となります。

▼特徴➂ 不可分性
提供する側とされる側が必ずその場にいなければなりません(生産と消費が同時に行われる)。
▽留意点
一度に多数の消費者にサービスを提供できる仕組みや、サービスを記録・保存する方法を構築することが望ましいです。

▼特徴➃ 消滅性(非貯蔵性)
生産と消費が同時に行われるため、在庫を持つことができません。
▽留意点1
需要に対する管理を必要とします。
・期間割引やシーズン料金を導入しピーク時の需要を非ピーク時へと移動させます。
・さらに非ピーク時の需要を活性化させます。
・待ち時間などを快適に過ごせるなど、補完的なサービスを開発します。
・予約システムを導入し、ピーク時の需要を事前に他の時間帯へ移動します。
▽留意点2
供給に対する管理を必要とします。
・従業員を追加し、ピーク時の供給力を高めます。
・消費者のサービスへの参加度合いを高めます。
・需要が見込まれる場合は施設の拡張を行い生産性を高めます。 

▼特徴➄ 需要の変動性
需要量がシーズン、週、一日の時間帯などによってかなり変動します。
▽留意点
上記、消滅性の留意点1と同じです。

▼特徴⑥ 供給の固定性
需要量の変動に対して100%可変的ではありません。
▽留意点
上記、消滅性の留意点2と同じです。

以上、無形サービスの特徴とその留意点となります。
無形サービスに於けるこれらの特徴を改めて認識してみると、その留意点に対応する優れたカスタマーエクスペリエンス(CX)の提供に注力することで、競合との差別化に繋げることが確かに出来そうに思えます。

次回、無形サービスでの優れたカスタマーエクスペリエンス(CX)の提供がもたらすメリットについて記してみたいと思います。
 

風俗店は無形サービスを提供していますが、無形商材・サービスで反響を得るには、それなりの工夫が必要です

風俗業は人類最古のサービス業とよく言われます。

店舗を構えているお店さんには物理的な形がありますし、キャストさんには人としての姿かたちもあり、ルックスがいいとか見た目に関する要素が売りになることもありますが、サービスが商材の主体である風俗業は、無形商材=無形サービス業としての比重が大きくなります。

対して、有形商材とは言わずもがな、お店やオンラインで販売されている食品や衣類や家電や各種雑貨やらなどのことで、自動車や不動産なども形のある有形商材=有形サービスとなります。

商売に於いて、無形商材/有形商材ともに、扱う上での難しさは当然あります。
以下では、無形商材・サービスを扱う難しさについて少し触れ、より良い商売に繋げるための考察を少しですが記してみようと思います。

◆無形商材・サービスを扱う難しさ

目に見える商材と異なり、無形商材は商品の具体的な特徴が見た目にはわかりにくいので、わかりやすい案内をすることがとても重要となります。
有形商材であれば、競合商品との機能差などを具体的に説明すれば、よりお客様にイメージしてもらいやすく、さらにコストパフォーマンスを前面に打ち出せば、購入に繋げやすいと一般的には言えます。
が、無形サービスとなると、競合サービスとの差や割引きなどを単にアピールしてもお客様はなかなかピンと来てくれません。
さらに、お客様によっては、ご要望に応じたサービスをご提案し、また、カスタマイズするなどの柔軟性を活かすことも必要となってきます。

そして、無形商材・サービスは、そのサービスを安定して供給することも難しくなります。
有形商材であれば、基本的には一定の品質で商品を提供することが前提となりますが、無形商材ではそうは行きません。
風俗店の場合で言うと、サービスを提供するキャストやスタッフによってどうしても違いが出てしまうことはご承知の通りです。

◆無形商材・サービスの難点への対策を考える

無形商材・サービスの難点に対して対策を施し、お客様の利用を今以上に促すには、情報量の質を高める、あるいはズバリ情報の量を増やすことです。

例えば、お店のコンセプトを明確にする。サービス内容・ご利用方法をわかりやすく伝える。キャストのプロフィール情報の項目・内容を充実させる。実績=お店・キャストのクチコミを公開する、などなど。

そしてもう一つ、重要かつ有効な対策は、サービス提供後のお客様へのフォローです。

有形商材であれば、不良品への対応以外に販売後のフォローを必要とすることはあまり多くはないかも知れません。いわゆる売りっぱなしというやつです。
一方、無形商材には、サービス提供後にフォローが不可欠なものが多くあります。もちろん風俗店もそうですね。フォローをうまく活用しリピーターの確保へ繋げることが風俗店の生命線となります。

具体的には、有用な情報を直接お客様へ伝えられるメルマガの配信、ご利用したキャストとのメッセージのやり取り、コスパへ直結するポイントの付与などもフォローの1つです。
さらには、例えば「風俗革命・会員サイト」では、属性を絞ったクーポンの付与や、会員様だけに公開するキャスト画像・動画の閲覧、ご利用金額などによる会員ランクを認定しての割引きの実施といったフォローなども可能です。

こうして考えてみると、シンプルですがお店のオフィシャルサイト(と会員サイト)のコンテンツを充実させ、お店をご利用していただいたお客様=会員へのフォローも充実されることが、無形サービスである風俗店にとっては大変に重要であるということがわかります。

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