2024年に予測される、IT業界の、主なトレンド

1.「サイバー・セキュリティの強化」は、ビジネスと消費者向けの、両方の技術において、さらに重要な、トレンドになると思われます。
従来から、さまざまな企業情報や個人情報が、SNS、ブログ、オンライン販売といった、さまざまな、Webサービスを使用する上で、登録した機密情報や個人情報、あるいは、投稿した情報などが、知らない内に、持ち出されることが懸念されてきました。
さらに、サイバー攻撃が増加し、サイバー犯罪対応コストが増加することにより、企業や個人は、ITシステムの回復力の構築に取り組むことが、従来以上に、必要になると思われます。
これには、サイバー・セキュリティに対する、より積極的なアプローチの採用、新しい技術や、トレーニングへの投資、セキュリティ意識の文化の構築などが重要になります。


2.「量子コンピューティング」は、製薬会社や金融モデリングといった、膨大なコンピューティング・パワーを必要とする分野において、利用されるだろうと思います。
量子コンピュータは、まだ開発の初期段階にありますが、多くの業界に革命を起こす可能性を秘めています。
量子コンピュータは、量子力学の原理を利用して、計算を実行する、コンピュータの一種です。
情報を、0または1のビット単位で処理する、従来のコンピュータとは異なっており、「量子コンピュータ」は、情報を「量子ビット」単位で処理し、0と1の両方を同時に重ね合わせて存在できます。
このユニークな特性と、「もつれ」などの他の量子現象により、量子コンピュータは、特定の種類の計算を、古典的なコンピュータよりも、遥かに、高速に実行できます。
2024年には、特に、「高性能コンピューティングを必要とする分野」で、「量子コンピューティング」の、より実用的なアプリが登場することが予想されます。


3.「人工知能(AI)」は、今後も、あらゆる業界における、革新の主な原動力であり続けると思われます。
人間によって、トレーニングされた、AIは、自己学習能力があり、既に、自然言語処理、音声認識、文字認識、画像認識、翻訳、コンテンツの生成、コンテンツの要約、質問への回答などから、自動運転車や自律ロボットまで、さまざまな用途に、使用されています。
2024年には、企業や消費者が、生活を改善するために、AIを使用する、新しい方法を模索し続け、AIが、さらに普及することが予想されます。


4.「拡張現実 (AR) と仮想現実 (VR)」 が、より主流になると思われます。
ARとVRは、まだニッチな技術であるが、我々の生活に、大きな影響を与える可能性があります。
例えば、美術館や博物館などの来館者、動物園や植物園などの来園者、名所や旧跡の観光客などは、AR対応スマートグラスをかけて、あるいは、AR対応スマートフォンで、説明を聞いたり、質問したりしながら、実際に、見て回ることができるようになります。
また、機械の修理や保守を行う作業者は、AR対応スマートグラスをかけて、オフィスにいるスタッフと、フリーハンドで、視野を共有し、互いに会話しながら、作業できるようになります。
VRヘッドセットを使用することで、ユーザは、家に居ながら仮想的な美術館(例えば、ルーブル美術館)、動物園、名所や旧跡などを、説明を受けながら仮想的に見て回ることが可能になります。
2024年には、より手頃な価格で、ユーザ・フレンドリーな、AR対応スマートグラスや、VR対応ヘッドセットなどが、市場に登場し、これらの技術が、一般のユーザにとって、より利用しやすくなると予想されます。


5.「モノのインターネット(IoT)」の人気は、今後も高まると思われます。
「モノのインターネット(IoT)」とは、相互に接続され、データや情報を交換するための、センサー、ソフトウェア、および、他の技術が組み込まれた産業用機器から、自動車、家電製品まで、さまざまな「IoT対応デバイス」をつなげるための技術のことです。
IoT対応デバイスに組み込まれた、センサーを利用すれば、例えば、温度や騒音、人や物の動き、環境など、さまざまな状態をリアルタイムに把握できるようになります。

 

GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクス(GA4)の違いについて

Google社が無料で提供してくれているアクセス解析ツールの「Googleサーチコンソール」と
「Googleアナリティクス(GA4)」の違いについてですが、お客様よりよくこういった質問を受けます。

「Googleサーチコンソール」と「Googleアナリティクス(GA4)」のどちらがおすすめですか?
これについての回答は「どちらも導入したほうがよい」です。

「Googleサーチコンソール」と「Googleアナリティクス(GA4)では
そもそもできることが全然違います。

どちらもアクセス解析ではありますが解析できるデータが別物なので
どちらがおすすめとかそういう話ではないわけです。

「Googleサーチコンソール」と「Googleアナリティクス(GA4)」は
どちらも非常に多機能で便利なツール。

ですが多機能さゆえに初心者にとっては違いがよくわからず
使いこなせないというケースもみられます。

「Googleサーチコンソール」も「Googleアナリティクス(GA4)」も奥が深いツールです。

実際にそれぞれを解説した専門書籍まで販売されるほど
説明することは盛りだくさんです。

とは言ってもここまで詳しく知る必要はありませんので
最低限知っておくべき内容をご紹介します。

もし現時点で

「Googleサーチコンソール」と「Googleアナリティクス(GA4)」はどちらがよい?
「Googleサーチコンソール」と「Googleアナリティクス(GA4)」の違いは?
「Googleサーチコンソール」と「Googleアナリティクス(GA4)」の使い分けは?
といった疑問を持っているとしたら、なにかしらの
気づきがあるかもしれません。


ぜひ参考にしていただければと思います。


まずはじめに
Googleアナリティクス(GA4)がどんなことをするためのツールかについて。

Googleアナリティクス(GA4)はサイト内部を解析するツール。

具体的には

どのページからスタートして
どのページを読み
どのページで終わったか(一般的に回遊と言います)
といった一連の流れを追いかける
ことができるツールです。

「回遊」とはサイト内を巡回することです。
最初に訪問したページだけでなく他のページも合わせて読んでもらい、サイト内を移動してもらうことを意味します。

この「回遊」がされるかどうかは非常に重要なことになっています。

この「回遊」がされない最悪の事態を防ぐために、活用するのがGoogleアナリティクス(GA4)。

貴店のサイトへ誘導ができているかどうかチェックできるので、もし思い通りの回遊がされていないなら
改善点がある証拠なのでアクセス解析の結果を見ながら改善していけます。

訪問者がどんなアクションをしたのかを把握するために使うのがGoogleアナリティクス(GA4)。
訪問者(お客様)の行動をチェックするために使うツールになります。

・GoogleサーチコンソールとGA4の【違い】はどこにあるのか?

次にGoogleサーチコンソールについて。

Googleサーチコンソールもアクセス解析の一種ではありますが、

解析する場所がGoogleアナリティクス(GA4)とは
まったく違います。

というのもGoogleサーチコンソールはGoogle検索のアクセス解析だからです。

すなわちGoogleサーチコンソールではGoogle検索で貴店のサイトが
どう扱われているかをチェックすることができるツールになります。

Googleアナリティクス(GA4)は訪問したユーザーの行動をチェックするものでした。

そのためあくまで調べることができるのは訪問者(お客様)がサイトに訪問したあとだけです。

ですが、訪問者(お客様)というのはさまざまな経路から貴店のサイトに訪問することになります。

そしてサイトの流入先として大多数を占めるのがGoogle検索です。


大多数の訪問者がオーガニックサーチ(自然検索)です。
つまりGoogle検索を使っての訪問が比較的多いということがわかります。

ということで実際に訪問してきてくれた人の行動を把握することも重要ですが、
Google検索を使っている人の行動をチェックすることも欠かせません。
というのもGoogle検索をして検索結果に出たとしても訪問せず素通りする人もいるためです。

Googleサーチコンソールには「平均CTR」という情報が閲覧できます。

これは検索結果に表示されたあとにどれだけの人が表示結果のリンクをクリックして
サイトに訪問したかを示す値です。

もし「平均CTR」が低い場合、検索者から「興味なし」と受け取られている
可能性があります。

そうだとしたら「なぜ検索結果から訪問せず素通りしてしまったのか?」を考えて
改善策をとらないといけません。

こういった原因を考える材料を提供してくれるのがGoogleサーチコンソールです。

GoogleサーチコンソールとGA4では解析する場所が全然違うわけです。

Googleアナリティクス(GA4)はサイト内部の解析、Googleサーチコンソールはサイト外部の解析
「どちらがよい?」とかという話ではありません。

用途がまったく違うツールなので完全に別物としてとらえた方がほうがよいでしょう。

というよりもサイト運営では両方導入して連携させることが望ましいです。

GoogleサーチコンソールとGA4を両方使い連携させることでGoogle検索結果から訪問してからページを閉じるまでの一連の流れがチェックできるようになります。

Googleサーチコンソールで【できること】の違い

GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクス(GA4)の
違いについて理解が深まったところで、

ここからはGoogleサーチコンソールを使うとどんなことができるかについて
解説していきます。

GoogleサーチコンソールもGoogleアナリティクス(GA4)と
同様に多機能でいろいろできますが、最初のうちはザックリとした
使い方さえマスターすれば問題ありません。

まずは、覚えておくべき使い方は次の3つです。

①Google検索に更新を通知
②Google検索で表示状況確認
③ペナルティを受けていないか確認


できることの違いをみればGoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクス(GA4)が別物であることがより明確にわかるかと思います。

・Google検索に更新を通知
Googleサーチコンソールを使う上で初心者が最も使うことになる機能が
「Google検索に更新を通知」です。

サイトを運営するうえでアクセスを集めていく場所は主にGoogle検索を使っている人。

そのためGoogle検索結果にあなたのサイトが表示される状況を作らなければいけません。

Google検索があなたのサイトの存在を認知することを「インデックス登録」といいます。

このインデックス状態になっていないとあなたのサイトはGoogle検索結果に出る候補にすらならず
まったく人が訪問しないサイトとなるのです。

それを防ぐためにGoogleサーチコンソールを使い「サイトを更新したよ!」と
Google検索に通知してあげることが必要になってきます。

通知方法は次の通り。

Googleサーチコンソールにアクセスしたら「URL検査」を選択しましょう。

その後、上部にある検索窓にサイトURLを入力して検索。

すると検索結果が表示されます。

このとき「URL が Google に登録されていません」と出たらあなたのサイトはGoogle検索に
認知されておらず検索結果に出ません。

この場合はすぐ下にある「インデックス登録をリクエスト」をクリックしましょう。

すると貴店のサイトがGoogle検索に通知されてインデックスされるようになります。

登録が完了すると「URL は Google に登録されています」と表示されるようになりますので、
この状態になったらGoogle検索結果に出る状態になっているので、サイトからの集客が可能になります。

インデックスに登録は即時反映されるわけではありません。
早いと数時間でインデックスされますが、長いと数週間かかることもあります。
なのでリクエストを出したら焦らず待つようにしましょう。

・Google検索で表示状況確認
Googleサーチコンソールは貴店のサイトが検索エンジンでどう扱われているかも
確認することができます。

Googleサーチコンソールは貴店のサイトに訪問にした人がどんな検索をしてきたかをチェックする
ことも可能となっています。

Googleサーチコンソールにある「検索パフォーマンス」をクリックしましょう。

すると「クエリ」というデータの表示箇所があります。

ここには貴店のサイトがどんな検索キーワードで表示されたかがほぼすべて表示されています。

キーワードツールを使うことで検索者の多いキーワードのチェックはできますが、
検索者が数十人といった少数の検索キーワードは調べることができません。

しかしサーチコンソールでは検索数が1回という極端に少ないキーワードでも調べることが可能です。

つまり一般的なキーワードツールでは発掘できないようなお宝キーワードを
見つけることができるのです。

検索数は少ないかも知れませんが、サイト運営は「塵も積もれば山となる」です。
たとえば数十回みたいな少ない検索数でも、そのキーワードの記事を量産すれば膨大なアクセスとなります。
こうした少ないアクセスを拾っていく戦略をロングテール戦略といいます。
いまやロングテール戦略は必須なので、Googleサーチコンソールは非常に強い味方です。

・ペナルティを受けていないか確認

Googleサーチコンソールではペナルティを受けているかどうかを調べることができます。
いつまでたってもサイトがインデックス登録されない状況が続くなら
もしかしたらペナルティが原因かもしれません。
Googleサーチコンソールには「セキュリティと手動による対策」と言う項目があります。
この項目内にある「手動による対策」をみるとペナルティを受けているかどうかチェックすることが可能です。
通常ですと「問題は検出されませんでした」と表されますがペナルティを受けていると警告文が表示されることになります。
その警告文にそって修正をしていきます。


今回はGoogle社が無料で提供している無料アクセス解析ツールである「Googleサーチコンソール」と
「Googleアナリティクス(GA4)」の違いをザックリ解説してきました。

GoogleサーチコンソールはGoogle検索で貴店のサイトがどう扱われているか知るためのツール。

Googleアナリティクス(GA4)は貴店のサイトに訪問した訪問者(お客様)がどんな行動をとったかを知るためのツールになります。

以上ご参考まで。

Googleがパスキーに対応しています。

パスキーってご存知ですか?
パスキーとは、FIDO(ファイド)アライアンスとW3Cが共同で規格化した、パスワードが不要な認証技術です。

パスキーは、パスワードを必要としないため、フィッシング攻撃などによって攻撃者に盗まれることで被害に直結しやすいパスワード認証に比べて、攻撃に対する耐性が非常に高くなります。
また、パスキーによる認証ではユーザ側のデバイス上で生体認証などのローカル認証が必須ですが、秘密情報となる生体情報などはネットワークに送られないため、ユーザのプライバシーも守られて安全です。

現在ほとんどの方が、ブラウザにて一度入れたID&PASSは、次回以降ブラウザ側で保存されたID&PASSでスルーでログインしていませんでしょうか?
いくらパスワードを複雑に分かりにくくしたところで、ブラウザの簡単な操作でID&PASSはすぐに分かりますし、実際スマホやPCを仮に盗まれた場合、全てログインできてしまうことになってしまいます。

パスキーというのは、そもそものパスワードの管理を必要としないログイン方法になります。

Googleが既に対応しているので、私も設定してみました。
スマホで、Googleアカウントから、セキュリティの項目、パスキーの箇所をクリックすればそれで設定完了です。
次回以降は、生体認証でGoogleにログインするようになります。

既に、顔認証や指紋認証があらゆるサイトで進んでいるので、パスキーに変更したところで、違和感はないかと思います。

パスキーをチェックするのは、OSやブラウザの役目であるので、従来のパスワードのようにアプリ側で入力欄を偽装することもできず、不正アクセスを防ぐことができます。

これからあらゆるログイン方法が、パスキーに変わっていく流れになると思っています。

考察として・・・
※プライバシー 
ウェブサイトでいきなり生体認証が求められた時、この指紋なり顔なりの情報がどこに行くのか、疑問に思うエンドユーザーは少なくないと思います。特にこのパスキーが普及し始め、ユーザーが慣れないうちは、指紋の情報や顔の情報をが集められ監視されるかもしれないとか、サービスがハックされて漏れたら悪人の手に渡ってしまう、といった恐怖を感じるのはごく自然なことだと思います。

FIDO では、生体情報は認証器となるデバイスに保存し、サーバーなどに送信してはならないというきまりがあるので、少なくとも FIDO Certified な認証器を使う限り (Android はこれに含まれます。iPhone もおそらく含まれますが、ソースを見つけられませんでした。)、これは守られる原則ですので安心して良いと思います。

また、パスキーを作成してサービスに渡される情報は、公開鍵とクレデンシャル ID というどちらもサイトごとに払い出される、それ自体意味を持たないバイト列です。クレデンシャル ID は認証する際に使える認証器を制限したり、サーバーが認証した署名と一致する公開鍵を探す際に使用します。公開鍵は認証時に送られてくる署名を検証するために使われます。ですので、ユーザーのメールアドレスや名前などの個人情報と組み合わせて登録しない限り、パスキーでサイトを跨いでユーザーをトラッキングするようなことはできないです。

パスキーは、特に初期はエンドユーザーにとって心理的ハードルが高い認証方法かもしれないので、サービス提供側はそれに寄り添った安心材料をしっかり用意してあげる必要があるのではないかと思っています。

※パスキーの同期は正しいことなのか 
FIDO は公開鍵暗号方式を使った所有認証が基本です。認証器に物理的にアクセスできない限り、認証を突破するのは難しいというのがポイントだったのですが、パスキーはこれを同期可能にし、複数端末で利用可能にしています。この点について、NIST SP800-63B で定義されている AAL3 (Authenticator Assurance Level 3) から外れてしまうという懸念が挙げられます。

とはいえ、じゃあデバイスと固く紐付いたクレデンシャル以外を認めないと、新しいデバイスに移行する場合、

・クレデンシャルを作ったすべてのアカウントを移行しなければならない
・FIDO 以外のフィッシングに弱い方法で新しい端末にログインしなければならない
といった問題があります。

パスワードを使い続けるのは論外として、利便性も悪くフィッシングに弱い認証方法を残さざるをえない従来の FIDO クレデンシャルと、利便性は高いがリスクが若干増してしまうパスキーと、どちらを選ぶべきかという話になります。ここはニーズで使い分けるのがベストではないかと思っています。

例えばソーシャルメディアやニュースアプリのような、コンシューマ向けのサービスであれば、アカウントが乗っ取られたとしても経済的被害はそれほど甚大ではないため、パスキーの利便性を取る方が懸命でしょう。

逆に機密情報を扱うエンタープライズや、お金を扱う銀行やウォレットアプリなどでは、大きな経済的被害が出る可能性があるため、多少利便性が低くてもデバイスと紐付けておきたいのが普通でしょう。

Chrome では、Discoverable Credentials を有効にしてパスキーを作れば同期され、無効にして作れば従来の FIDO クレデンシャルとして同期されない、という使い分けが可能です。Safari ではすべてのクレデンシャルがパスキーとなり同期されるため、エンタープライズなどでは使いづらいかもしれません (二要素認証にしてセキュリティキーを使えばいい、という割り切りなのかもしれません)。

※Device Public Key 
もう一つのオプションとして、パスキーとデバイスに紐付いた FIDO クレデンシャルのいいとこ取りをするための、Device Public Key という Extension が提案されています。これはパスキーと一緒にデバイス特有のもうひとつの公開鍵ペアを作ることで、パスキーがすでに登録されているデバイスかをサーバー上で検知できるようにする仕組みです。これを使えば、パスキーの使い勝手とデバイスに紐付いた FIDO クレデンシャル両方のいいとこ取りができるかもしれないと期待されています。

ただし、現時点で Device Public Key は Android に実装が予定されているものの、Apple デバイスで使えるようになるかはまだアナウンスされていません。Microsoft の動向も含めて、今後に注目です。

※最後に・・・ 
FIDO はパスキーの登場でいよいよ実用段階に入ってきました。上記のような問題に加え、Firefox が未サポートなことや、同期環境にまだ改善の余地があることなど、まだ課題も残ってはいますが、時間が解決していくものと思われます。すでに PayPal や Yahoo! JAPAN など、既に投入しているサービスもあります。
画して、風俗革命のバージョンアップの一つとして、セキュリティの向上も挙げられていますので、いろんな動向を組み入れながら進めていけたらと思っています。



 

Android14リリース

iPhoneユーザーが多い中、Androidの話題があまり多くないので、ここらでAndroid14正式リリースのタイミングで、追加された新機能を解説したいと思います。

今回のリリースでは、多くの新機能が追加され、アプリのクローン機能、バッテリー使用量、バッテリーセーバーの設定画面の改善、ユーザー判断によるプライバシーが保護されたフォトピッカーなどが含まれています。


アプリのクローン機能
アプリのクローン機能が追加されました。これにより、同じアプリを複数のバージョンで使用できるようになり、異なるアカウントや設定を持つことが可能になります。この機能は、ビジネスとプライベートのアカウントを分けて管理したい場合や、複数のデバイスで同じアプリを使用したい場合に便利です。
クローンされたアプリは、オリジナルのアプリと同じように使用できますが、別のアカウントや設定を持つことができます。これにより、異なる用途で複数のアプリを簡単に管理することができます。

デュアルSIMの自動切り替え機能
デュアルSIMの自動切り替え機能が追加されました。この機能を利用すると、スマートフォンに挿入された2枚のSIMカードの間で自動的に切り替えることができます。これにより、通信品質が向上し、コストも節約できるようになります。

バッテリー使用量とバッテリーセーバーの設定画面の改善
バッテリー使用量の詳細画面が改善され、バッテリーセーバーにも新機能が追加されます。これらの改良により、ユーザーは容易にバッテリーの消費量や残量を確認でき、電池持ちの向上につなげることができます。
バッテリー使用量の詳細画面では、アプリごとのバッテリー使用量を簡単に確認できるようになります。また、新たなフィルタリング機能が追加されることで、特定の期間内のバッテリー消費量を確認できるようになります。これにより、バッテリー消費量の多いアプリや、節電設定を検討する際に役立ちます。
さらに、バッテリーの健康状態を確認できる新機能も追加されました。この機能を利用することで、バッテリーの寿命がどれだけ残っているかを把握することができ、スマートフォンの買い替え時期を見極めることができます。
バッテリーセーバーの設定画面も刷新され、いくつかのオプションが変更・削除されます。これにより、ユーザーはより簡単にバッテリーセーバーの設定を行うことができ、電池持ちを最適化することができます。
また、新たに追加される機能の一つとして、特定のアプリや機能に対してバッテリーセーバーを適用することができるようになりました。これにより、ユーザーは自分が使用しないアプリや機能を特定し、バッテリー消費を抑えることができます。

ユーザー判断によるプライバシーが保護されたフォトピッカー
ユーザー判断でプライバシー保護されたフォトピッカーが利用可能になります。これにより、アプリがカメラロール全体にアクセスする代わりに、ユーザーは特定の写真や動画のみをアプリに共有することができるようになりました。これにより、プライバシーが強化され、ユーザーのデータ保護が向上します。
この機能を利用すれば、ユーザーはアプリにどの写真や動画を共有しているかを把握できるため、プライバシーのリスクが低減されます。また、アプリ開発者にとっても、プライバシー保護を強化しながら、スムーズに写真や動画を取り扱うことができます。

物理キーボードとタッチパッドの改善
物理キーボードのショートカットキーが追加され、タッチパッドのジェスチャーも向上しました。これにより、スマートフォンやタブレットを物理キーボードやタッチパッドと組み合わせて使用する際に、より効率的に操作することができます。また、視覚障がいを持つユーザーや高齢者にとっても、改善されたタッチパッドやキーボードの操作性は大きなメリットとなります。

まとめ
Android 14は、ユーザー体験の向上を目指した機能が数多く追加されたバージョンです。アプリのクローン機能やバッテリー使用量の確認、プライバシーが保護されたフォトピッカーなど、今後のスマートフォン使用において大きな変化をもたらすと思います。
風俗革命のキャストアプリはもちろんAndroid14も対応しております。

 

Google Analytics GA4について

GA4が登場した背景

・1人が複数の端末を持つ時代になった

ここ数年、オンラインにおけるユーザーの環境や行動は大きく変化し、誰もがスマートフォンを持つことが当たり前になり、
複数の端末を使うユーザーも増えています。
従来のユニバーサルアナリティクス(UA)では、1人のユーザーが異なる端末を使う場合、別のユーザーとして識別されて、
データが計測されていました。
その為、サイト上のユーザーの行動を正確に分析するためには、ユーザーの行動に合わせた最適なデータを収集することが必要となってきたのです。


・プライバシーの尊重、Cookieの利用が規制されるように

昨今、ユーザーのプライバシーの保護がますます重視されており、Cookie(クッキー)※1などの情報取得や利用に制限がかかるようになってきています。
個人情報保護の潮流が高まるなかで、ユーザーの情報履歴や行動履歴にしっかりと配慮することや、データ規制に準拠したWebの活動が求められています。

※1 Cookie(クッキー):PCやスマホのブラウザに保存される、ごく小さなテキストデータ。ユーザーを識別する情報やアクセス状況などが格納されており、Webサイトを利用するさまざまな状況で利用されています。


GA4の特徴
GA4ではWebサイトとアプリをまたぐユーザーの行動を、横断して計測することが可能になっています。
これまで、Webサイトのアクセス解析には「Googleアナリティクス」、アプリのアクセス解析には「Firebase Analytics」という2つの計測ツールを利用していました。
しかし、GA4では、これらの2つの計測ツールが統合され、Webサイトとアプリを利用するユーザーの行動を横断的に分析することができるようになっています。

・ユーザー軸で行動分析ができるようになった
従来のユニバーサルアナリティクス(UA)では、ページビューなどでデータを計測していました。
しかし、GA4では、イベント単位でデータ計測が行われるようになっています。
これにより、ユーザーがWebサイトに訪問するまでに、どこで接点を持ち、Webサイト内でどのような行動をし、最終的にコンバージョンに至ったのかを、ユーザーを軸にして分析することができるようになったのです。

・プライバシーに配慮したデータ収集が可能になった
GA4は、GDPR(EU一般データ保護規則)や、CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)などのデータ規制に準拠したツールになっています。
さらに、サードパーティCookieが段階的に廃止される方向で進むなかで、Cookie情報を利用せずにデータ収集が可能な機能も搭載されています。

・機械学習を活用した予測機能が追加された
GA4には、Googleの機械学習モデルを使った「予測機能」が新たに導入されています。
これにより、ユーザーの過去の行動履歴をもとに、今後のユーザーの行動を予測することが可能になります。
例えば「今後〇日以内に購入に至るであろう」という確度の高いユーザーを予測することで、購買意欲の高いユーザーグループの傾向を深く分析することができます。
ただし予測機能を利用するには、一定の条件を満たす必要があります。
Googleの公式サイトで解説されているので、気になる方はこちらをご覧ください。

参考:[GA4]予測指標 – Googleアナリティクス ヘルプ


UAとGA4の違い
結論から言うと、従来のユニバーサルアナリティクス(UA)とGA4はまったく別のアクセス解析ツールです。
従来との違いについて、以下の4つの点から解説していきます。
1.見た目(UI)
従来のユニバーサルアナリティクス(UA)とGA4では、ダッシュボードの項目やグラフのレイアウトなどが大きく変化しています。
従来のユニバーサルアナリティクス(UA)は、アカウント>プロパティ>ビューの3段階の構成になっていました。
GA4では、アカウント>プロパティの2段階構成になりました。

2.データの計測方法
AさんがWebサイトへアクセスし、ページを閲覧しました。
Aさんはそのページに「2分」間滞在し、またスクロール率も「90%」まで達しています。
一方、Bさんの滞在時間は「5秒」で、スクロール率は「15%」でした。
これらを数字だけで比較すると、AさんとBさんのWebサイト内での行動は全く異なります。
しかしながら、従来のユニバーサルアナリティクス(UA)では、サイト内のユーザーの行動が異なるにも関わらず、同じデータとして計測されていました。
GA4では、新たに「エンゲージメント(サイトやアプリに対するユーザーの操作)」という新しい指標が追加され、Webサイト内のユーザーの行動や性質がよりデータとして見やすくなりました。

※「エンゲージメントのあったセッション」の定義
セッションが10秒以上継続した
1件以上のコンバージョンイベントが発生した
2回以上のページビューイベントが発生した

例えば、Bさんはセッション時間が10秒未満だったため、「エンゲージメントのあったセッション」としては0と計測されます。
従来のユニバーサルアナリティクス(UA)では、ユーザーがページに訪問した時間と次のページに移動した時間の差分を「セッション時間」として計測していました。
そのため、ユーザーが1つのページのみを閲覧してサイトから離脱した場合、セッション時間は計測されません。
GA4では、ユーザーが次のページへ移動せずに離脱した場合でも、Webページやアプリがフォアグラウンド(最前面)表示されていた時間を計測することができます。

参考:[GA4]ユーザーエンゲージメント – Googleアナリティクス ヘルプ

GA4は「ユーザー」を分析軸としているので従来のユニバーサルアナリティクス(UA)では、「セッション」を軸に、ページビューなどを単位にデータを計測していました。
しかし、GA4ではユーザーを分析軸とし、イベント単位でデータ計測するようになりました。
従来のユニバーサルアナリティクス(UA)には「イベント」という項目もありましたが、GA4で使用されるイベントとは別の意味なので注意が必要です。
あとGA4はすべて「イベント」として計測しているので、GA4では、イベント単位でデータを収集するため、様々なイベントを計測することができます。
イベントには、GA4の基本タグを設置することで自動的に取得される「自動収集イベント」や、計測したいデータに合わせてイベント名やイベントパラメーターを自由に設定できる「カスタムイベント」などがあります。

※GA4の主要なイベント
イベント名    意味
first_visit    初回訪問が発生した時に送信されるイベント
session_start    セッションが開始した時に送信されるイベント
page_view    ページビューが発生した時に送信されるイベント
user_engagement    ユーザーがブラウザに1秒以上滞在したときに発生するイベント
scroll    90%スクロールが発生した時に送信されるイベント


GA4では、ユーザーがWebサイトのページを閲覧した際に「page_view」というイベントが送信されます。
しかしながら「page_view」というデータだけでは、ユーザーがどこからアクセスし、どのページを見ていたのかまでを深く理解することはできません。
そのため、GA4では、イベントに関する詳しい情報を取得するために「イベントパラメーター」を付与することができます。
これにより、イベントの詳細なデータを分析することができます。

3.データの分析方法
GA4では、新たにGoogleシグナルを利用することができるようになりました。
Googleシグナルとは、Googleアカウントを持つユーザーの情報をもとに、異なるデバイスを使用していても、1人のユーザーとして紐づけてデータを取得することができる機能です。
ただし、Googleシグナルを利用する場合は、以下の特定の利用条件※2を満たす必要があります。

※2 Googleシグナルの利用条件:
ユーザーがGoogleアカウントにログインしている
ユーザーがGoogleアカウントに対して広告最適化(広告のカスタマイズ)を許可している

4.アクセス解析の考え方
GA4とユニバーサルアナリティクス(UA)では、アクセス解析における考え方が異なります。
ユニバーサルアナリティクス(UA)のアクセス解析の考え方
従来のアクセス解析の考え方は、「ファネル」に基づいていました。
「ファネル」とは、ユーザーがアクションに至るまでの心理プロセスを図式化したものです。
アクションに至るユーザーは、温度感が高く、ビジネスの成果に結びつきやすいため、アクションの段階に多くのユーザーを集めることが重視されます。
昨今では、リスティング広告などWeb広告を出稿して、ユーザーをWebサイトに集める手法が一般的になりました。
一方で広告のCPA※3やCPC※4が高騰し、Web広告が飽和状態にあるとも言われています。

※3 CPA(Cost Per Action):1件のコンバージョン獲得にかかる費用、顧客獲得単価。
※4 CPC(Cost Per Click) :広告1クリックあたりにかかる費用。

GA4のアクセス解析の考え方は従来のユニバーサルアナリティクス(UA)は、ファネルの最終段階である「アクション」にいる最も温度感が高いユーザーを分析することを重視していました。
一方で、GA4では、ファネルの最初の段階から将来アクションしてくれそうなユーザーを1つの流れで分析することができる特徴があります。
分析の軸が「ユーザー軸」に変わったことで、1人のユーザーの行動が一連の流れで把握しやすくなりました。
「今まで検索広告に頼っていたけど、GA4で調べると実はオウンドメディアからのアクセスが多かった…」ということが分かれば、オウンドメディアの記事やコンテンツを拡充することで最終的に成果に結びつく可能性も期待できます。


 

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